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由紀ホールディングスグループによる昭和金型製作所の事業承継について

由紀ホールディングス株式会社(東京都中央区:代表取締役社長 大坪正人、以下由紀HD)グループであるVTCマニュファクチャリングホールディングス(東京都中央区:代表取締役社長 是松孝典)は、7月30日付で有限会社昭和金型製作所(東京都大田区:代表取締役 森征一、以下昭和金型)の株式を取得し(取得金額は非公開)、由紀HDグループに迎えることを発表します。昭和金型の持つ金型設計・製造機能を同グループ内の株式会社キャストワン(長野県上田市:取締役社長 田中信生)へ移設し、新規金型製造キャパシティを拡充する狙いです。

昭和金型製作所は、昭和46年から東京都大田区で金型の設計・製造を手がけてきました。各種3次元CAD・CAMを使用して複雑な自由曲面を有する金型を短納期で製造し、多くの企業の要望に応えてきた実績があります。しかし、後継ぎ候補がおらず、また近年は経営に苦戦していた経緯があります。

社会的背景として、中小製造業の集積地として知られる大田区の工場数は昭和58年の最盛期から平成26年には1/3近くに減少しており*1、分類別では、特に金属製品や一般機械器具の製造事業所は平成18年までで4割減*2となっています。高齢化による後継者難など、技能・技術継承に対して「既に影響が出ている」「今後影響が出てくる」と回答した6割以上の工場が技術・技能の継承に危機感を持っています*1。

*1 大田区工業ガイド-大田区産業経済部産業振興課 https://www.pio-ota.jp/docs/2016_guide_J.pdf

*2 中小製造業集積の事業所数及び従業者数 中小企業庁http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h22/h22/html/k211100.html

一方で、アルミ鋳造をおこなう株式会社キャストワンでは金型製作機能の拡充が課題でした。納期・生産キャパシティの問題から、金型製造を内製できることは大きなメリットとなります。昭和金型の金型事業単体での継続が難しい時勢の中で、グループ内企業の金型部門立ち上げとして事業継続をするに至りました。熟練の技術者でもある森代表は、その経験値を活かし部門責任者として今般目的を統括する予定です。

また、大田区の昭和金型本社工場は、都心に近い利点を生かして由紀HDグループの研究開発拠点としての機能転換を図っております。

 

この取り組みをはじめ、今後さらにグループ企業の生産性向上や新分野の開拓に注力し、製造業のグループ化による「技術継承」の一例となれるよう努めてまいります。

 

有限会社昭和金型製作所

東京都大田区にて、昭和46年創業。3次元CAD・CAMを利用した設計から加工、仕上げまでワンストップで金型製造に携わる。自動車・家電・医療機器など発展する幅広い業界の短納期の要望に応え、熟練の技術と経験値を蓄積している。

 

株式会社キャストワン

長野県上田市にて50年の歴史を持つ、ピストンの鋳造・加工メーカー。低膨張性・耐熱性・耐摩耗性に優れたハイシリコンアルミ合金を得意とするほか、新合金素材の開発にも積極的に取り組む。由紀ホールディングスグループ会社。

www.cast-one.co.jp

VTCマニュファクチャリングホールディングス株式会社

人と技術、ニーズと情報、経験と歴史を次代のものづくりへと繋ぐため、グループ企業各社の経営及び管理、M&A戦略企画、事業承継支援を担当。由紀ホールディングスグループ会社。

www.vtc-mhd.co.jp

由紀ホールディングス株式会社

「ものづくりの力で世界を幸せに」というミッションを掲げ、国内の高い要素技術を持つものづくり企業にイノベーション投資を行うべく、由紀精密代表の大坪正人が2017年10月に創業。グループ企業11社、売上総額66億円、従業員数540名からなる。

www.yuki-holdings.jp