Nov 25, 2020

由紀ホールディングス株式会社（東京都中央区：代表取締役社長 大坪正人、以下由紀HD）グループの有限会社昭和金型製作所（東京都大田区：代表取締役 森征一、以下昭和金型）は、「金型の日」の本日、要素技術を持つ同グループ企業群のシナジーを生かし、金型事業の対応種別の拡張をいたします。
2019年2月にグループ入りしたプレス金型を得意とする株式会社仙北谷をはじめ、グループ企業と協力企業のパートナー・ネットワークにより、樹脂射出成形金型技術以外へも対応範囲を拡張します。さらに、従来なかった異種材料の組み合わせ成形や鋳造へのインサート成形等、新しい技術へのチャレンジを行います。これらの拡充により、航空宇宙や医療分野、半導体製造装置分野など、金属樹脂問わずこれまでは削り出し部品が中心で金型技術が用いられていなかった部品への展開も視野に入れ、サービスを提供して参ります。

[グループ企業の保持する金型関連技術]
・昭和金型製作所　－　樹脂射出成形金型設計・製造
・キャストワン　－　重力鋳造金型設計・製造、重力鋳造、仕上加工
・国産合金　－　粉末冶金金型製造、冷間鍛造金型製造、超硬金型部品
・仙北谷　－　プレス金型設計・製造、プレス（トライ）、金属3D造形、ダイキャスト材削り出し試作
・由紀精密　－　自動ライン装置開発、金型精密部品

[対応型種別：パートナー企業含む]
樹脂射出成形（熱可塑性、熱硬化性、エラストマー、シリコン）/プレス（単発、順送、トランスファー、薄膜打ち抜き）/アルミ重力鋳造/粉末冶金/冷間鍛造/ダイキャスト/ MIM

[昭和金型製作所 森征一社長コメント]
昭和金型製作所は、昭和46年、父の代から東京都大田区で金型の設計・製造を行い、高度経済成長の中で企業の要望に応え、各種３次元CAD・CAMでの複雑な自由曲面を有する金型を短納期で製造してきました。
これまで樹脂射出金型専業でしたが、2018年に由紀HDグループに入り、キャストワンの鋳造事業へアルミ鋳造型を供給することにより、治具製造や他品種金型への対応など技術力を高めてきました。
数名規模での経営と製造体制から、今後はさらにグループ各社の技術営業やエンジニアと協力して知見を繋ぎ、製造設備を組み合わせることで、より幅広い顧客課題を解決して参りたいと考えております。

由紀ホールディングスグループによる昭和金型製作所の事業承継について

[高付加価値化への取り組み]
・様々なインサート成形に対応（例：プレス加工品を樹脂にインサート成形、アルミ鋳造品を樹脂にインサート成形、切削加工品をアルミにインサート鋳造 等）
・一貫加工対応（例：鋳造＋仕上加工＋アセンブリ）
・様々な試作品への対応（例：削り出し、金属3D造形、樹脂3D造形、3D造形後の切削加工仕上げ）
・インラインモールド/金型を含む量産自動ラインの対応

[社会的背景]
一般社団法人日本金型工業会から今年の9月に6年ぶりに改訂発表された「令和時代の金型産業ビジョン*」では、”顧客の視点に立った提供価値の拡大”を戦略とし、異業種も含めた企業の連携や協業による高付加価値化への取り組みが重要であると示されています。
*出典：一般社団法人日本金型呼応業会 令和2年10月「令和時代の金型産業ビジョン」https://www.jdmia.or.jp/vision/

この取り組みをはじめ、今後さらにグループ企業の生産性向上や新分野の開拓に注力し、製造業の「技術継承」の一例となれるよう努めてまいります。

[お問い合わせ先]
・案件のご依頼、ご相談： sales @ showa-kanagata.com TEL:0467-82-4106